剥がれたりひび割れたりしない?

熱転写シート、アイロンシートのプリントを行う上で気になる事の一つが「剥がれ」「ひび割れ」です。

一昔前は熱転写シート、アイロンシートと聞くと一時的にくっつける物という認識が非常に強かったように感じます。確かに一昔前の物は今でも一部使われていますが、ネームシールやアップリケのような物で何回か洗濯すると剥がれたり取れたりしていました。

また、生地に伸縮性がある為、熱転写シート、アイロンシート自身も伸縮を繰り返す事でひび割れが発生していました。
近年の熱転写シート、アイロンシートは「剥がれ」「ひび割れ」「色落ち」がとても少なくなってきておりシルクスクリーンプリントに負けない洗濯堅牢度を取得する事が出来ます。伸縮性についてはシルクスクリーン以上の伸縮性を持つ熱転写シート、アイロンシートもありスポーツメーカーに取り入れられたりしています。

シート自身がどんどん薄くなってきているので風合いや触った感じも「貼付けた」感じがせず、生地に馴染みます。
といってもシルクスクリーン同様プリント物ですので、一定の条件で「剥がれ」「ひび割れ」「色落ち」も発生致します。
元々熱でホットメルト(糊)を溶かして、冷却して固めている物なので、あまりの高温状態にしてしまうと「剥がれ」や「色落ち」につながってしまいます。ただし、日常生活において「剥がれ」や「ひび割れ」「色落ち」が起こる事はあまりありません。

上記でも説明したように熱転写シート、アイロンシートはメーカー推奨の条件で熱圧着を行うと、非常に頑丈なプリント方法になります。しかし圧着した物なので一定条件で剥がれに繋がります。
以下にご注意してお取り扱いください。

注意点

  • 熱い場所で放置しない。
  • 洗濯後、直射日光になるような所は避ける
  • アイロンを直接あてる
  • 乾燥機に通す
  • 凹凸面にプリントしない
  • 撥水用生地(かっぱ等)は事前に試験後プリントを行う

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