熱転写/アイロンシートとは

熱転写シート、アイロンシートとはTシャツ、スウェット等の綿生地、サッカーのユニフォームやジャージ等のポリエステル生地ウインドブレーカーや傘、カッパ等のナイロン生地、その他帽子、鞄、靴等様々な物に熱圧着出来るシートの事を言います。

熱転写/アイロンシートは各メーカーによって、熱圧着出来る物、出来ない物、温度は○度で○秒圧着と取扱や使用条件が異なるので取扱に注意してください。

そもそも熱転写シートとアイロンシートって何が違うかというとホットメルトという糊の溶け方や表面が違うだけで構造や使用方法にほとんど違いはありません。各メーカー様々な呼び名があって、熱転写シート、アイロンシートの他に「ラバーシート」「アイロンラバーシート」「カッティングシート」「カッティングラバーシート」「カッティング転写シート」「アイロンプリントシート」「アイロンシール」等々様々な名称で呼ばれています。

構造

熱転写/アイロンシートはおおまかに3層〜4層で出来ています。

印刷出来るFLEX WHのようなインクジェット対応熱転写/アイロンシートは台紙、ホットメルト、隠蔽層、印刷層の4層に分かれており、単色系の熱転写/アイロンシートは台紙、色層、ホットメルトの3層になっています。
*各メーカーによって異なります。

熱転写シート構造

このホットメルトという糊の部分が熱を加える事で溶け出し、溶けた所に圧力を加える事でTシャツ等の部材にひっつける事が出来ます。ホットメルトには冷えると固まる性質があるので一度くっつくと非常に頑丈にくっつきます。皆様が小学生の頃、体操服に名前を書いたシールを貼った覚えがないですか?あれも一種のアイロンシートですが、剥がれる事もあったのではないでしょうか?

当サイトで取扱っている熱転写/アイロンシートは推奨の方法で熱圧着して頂く事で剥がれに厳しいスポーツ業界からも太鼓判を頂くほどのくっつきです。*洗濯堅牢度試験という試験にてくっつきの強度を測る機関があります。逆にいうとくっつけると剥がす事が難しいので失敗する事が出来ません。ですがご心配には及びません。失敗しないように一部の熱転写シート、アイロンシートにはリタックフィルムという軽い糊がついていてそれを直接熱圧着させる物に貼付ける事で位置ずれを防ぐ事が出来ます。また、200度まで耐える事の出来る耐熱テープを使用すればリタックフィルムが付いていない熱転写シート、アイロンシートでも位置ずれを防ぐ事が出来ます。

リタックフィルム

使用方法

圧着は非常に簡単です。熱転写機をお持ちの方は、水平な場所で圧着したい物の上に熱転写/アイロンシートをセットしプレスします。
台紙を剥がしてクラフトペーパーやりけい紙を乗せて再度プレスします。
熱転写機をお持ちでない方はアイロンを使用してアイロンシートを圧着する事が出来ます。
圧着したい物の上にアイロンシートをセットし、水平な所でアイロンを当てて上から体重を乗せるだけです。力は入りません。
圧着している物と腕を垂直にして体重を乗せるだけです。条件通り当てたら、台紙を剥がしてクラフトペーパーやりけい紙を乗せて再度熱圧着します。
2回熱圧着する事で強度が増します。
インクジェット対応熱転写シートはソルベントインク対応のインクジェットプリンタにてデザインを出力します。その後カッティングプリンタもしくははさみやカッターにてカットし、リタックフィルムにて熱転写シートを移動させたらマークが完成します。
カッティングシート(当サイトではECONO PU等)やアイロンシートはデザインを反転させてカッティングプロッタやはさみ、カッターでカットすればマークが完成します。

アイロンシート 圧着

熱圧着条件

各メーカーによって熱圧着条件が異なります。温度の高低から圧着時間、圧力、冷やして台紙を剥がすのか、熱いうちに剥がすのか。
当サイトで取扱っている熱圧着条件は以下の通りです。

FLEX WH/Clear/Air tech

温度 :155℃
圧力 :中
圧着時間 1:10秒
剥離 :熱いうちに剥がす
圧着時間 2:10秒

ECONO PU全般/再帰反射全般

温度 :155℃
圧力 :中
圧着時間 1:10秒
剥離 :冷めてから剥がす
圧着時間 2:10秒

カッティングアイロンシート全般

温度 :155℃
圧力 :中
圧着時間 1:10秒
剥離 :冷めてから剥がす
圧着時間 2:10秒

その他の質問集