熱転写シート

熱転写シートとは主に衣類に熱転写機や、アイロンを用いて熱圧着させるシートの事を言います。

類義語として転写シート、カッティングシート、アイロンシート、ラバーシート、カッティングラバーシートなどの名称がありますが、
総称として熱転写シートと呼ばれる事が多いです。また、アイロンシートとの区別は熱転写シートは業務用、アイロンシートは家庭用
と認識されています。

原材料
主にPVC(ポリ塩化ビニル)やPU(ポリウレタン、ウレタン)を原材料として製造される事が多く、近年環境への影響がより少ない物を
使用するという流れになっておりPUを使用される事が多いです。
PVCは焼却の際、ダイオキシンの発生源として使用を敬遠されている場合があります。

構造
ホットメルトという糊が一定の温度を超える事で溶け出し、対象物に絡みつきます。ホットメルトは冷やすと固まるので
その性質を活かして対象物にくっつけます。大体の熱転写シートは2度押しを推奨していますが、2度押しする事でより深部まで埋まって
強度が上がるとされています。
熱転写シートは何層もの層で出来ています。ここでは一般的な層の構造を紹介させて頂きます。

インクジェット対応シート
おおまかに「台紙」「ホットメルト層」「隠蔽層」「印刷層」の4層に分かれています。上から見るとほとんどが白ベースです。
インクジェット対応シートに印刷する場合、次の行程のカットに備えトンボをつけて印刷を行います。
カット後は台紙の上にホットメルト層がある為、一度リタックシート(アプリケーションシート)によって移行させる事でマークにしなければ
熱転写が不可能です。一部リタックせずに使用出来るインクジェット対応シートがあります。その場合のほとんどが透明、もしくは透ける
熱転写シートとなっており、デザインを反転させて印刷、カットをする事で転写マークになります。
リタックシートには熱転写シートの移行を行う為、粘着剤が含まれています。熱圧着を行う際の位置のセットはその粘着を活かして
ずれを防止する事が可能です。

カッティングシート/ラバーシート
おおまかに「台紙」「色層」「ホットメルト層」の3層に分かれています。
ホットメルト層がむき出しの状態なので、デザインを反転させてカットします。熱圧着の際はホットメルト層を熱圧着対象物にセットする事で、
台紙が熱転写機やアイロンの熱版にあたるようになります。カッティングシート/ラバーシートの台紙のほとんどが、熱に耐えられるものになっている為、
そのまま熱圧着出来ます。りけい紙やクラフトペーパーなどの紙を挟む場合もあります。
上記で説明した通りホットメルト面がむき出しの為、汚れやホコリが溜まってしまうと熱圧着が出来てもすぐに剥がれてしまう恐れがあるので
注意が必要です。
カッティングシート/ラバーシートには台紙自身に粘着剤を含む物があり、熱圧着を行う際の位置のセットのずれを防止する機能がついている物
があります。
カッティングシート、ラバーシートには様々な種類が用意されており、色の艶有り。無しから光にあてると反射する「再帰反射シート」
植毛されている「フロッキー」
見る角度によって色が変わったり、デザインが変わる「カメレオン・ホログラム」
光る粒子が入った「グリッター」
などの種類があります。

当サイト熱転写シートの特徴
当サイトで販売させて頂いている熱転写シートは
薄さ、伸縮性、環境面、圧着強度に特徴を持っています。
薄さは18μ(0.018mm)から。
伸縮性は約150%。引っ張ってもひび割れやデザインがのびる事はなく元通りになります。
環境面では鉛、ホルマリンはもちろんの事、有機錫も含まれておりません

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