熱転写機

熱転写機とは対象物に対して熱と圧力を同時に加える事の出来る機械です。
基本的には上下から対象物を挟みこんで熱と圧力をかけます。
熱がかかる天板は様々な大きさがあり、プリント加工業者が使用する大きさは40cm2以上を好まれて使用されている事が多いです。
小さいものは10cm2から大きいものは100cm2以上の特注品の熱転写機もあります。

用途
主に熱転写シート、アイロンシートなどを衣類やその他対象物に対して熱圧着で貼付ける時に使用します。
その他ダイレクトインクジェットプリンタで直接吹きかけた衣類やその他対象物のインクの乾燥や
シルクスクリーンで糊を刷って乾燥させた後に、箔系の物やフロッキーなどを熱転写して貼付ける時にも使用します。

機能
温度
温度の下限、上限は熱転写機にもよりますが、アイロンとほぼ同じで約80℃から210℃までです。
大体の熱転写機にはデジタル、またはスクリーン表記によって温度の確認が行えます。

タイマー
タイマーがついています。セットした秒数によって音だけが鳴るものや、自動的に天板があがるものがあります。
1回分のタイマー機能の物から2回以上のタイマー機能がついている物があります。
2回以上のタイマー機能がついている理由は大体の熱転写シート、アイロンシートは2度押しを推奨しており、
また1回目と2回目のプレス時間が異なる事がある為、作業性を重視した機能となっています。

圧力
圧力のかけかたは熱転写機によって異なり、下台が押し上がって圧力をかけるもの、天板を降ろして圧力をかけるものがあります。
全自動タイプの物はエアーコンプレッサーを必要とする物や電気式のモーターが内臓されている物があります。
基本的には熱転写シート、アイロンシートの圧力のかけかたは低、中、高の3段階を目安としますが、一部1cm2に対して○g
といった厳しい条件の物もあり、近年の熱転写機には圧力計がついているものもあります。

天板
熱が加わる板の部分です。基本的にこの天板に熱が加わるのですが、一部下台から熱を加える転写機もあります。近年は天板から
熱を加える事が一般的です。
基本的には天板の大きさを変える事が出来ず、そのサイズにあった熱転写機を用意しなければなりません。
また、天板にはほとんどテフロン加工が施されており、汚れにくいようになっておりますが、それでも心配な方の為に天板用の
テフロンカバーがあります。
転写用スタッツなど硬いものを転写する際は極力上に生地などのクッションをセットする事をオススメします。天板がへこむ恐れがあります。
熱天板の下降方法はいくつかありますが、垂直に下降sる物が良いとされています。

下台
対象物をセットする台です。下台を取り外し可能な物があり、熱転写する対象物によって大きさを変える事で、より熱転写を行いやすく
する事が可能です。
形状によって帽子の熱転写が可能な物があります。袖や鞄、靴などは下台の取り替えによって可能になります。
一部、下台へ熱が加わるものがありますが一般的には上記の天板へ熱が加わる事が多いです。

使用方法
メーカーごとに異なりますのでそちらをご参照ください。

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